「才能」=「スキル」なのか?

【自己理解】あなたの才能を見つけよう

こんにちは、吉沢です。

「才能」とよく似た言葉に「スキル」と言うものがあります。

直訳すると「技能」「能力」という意味で、

たしかに同じような意味合いにも聞こえますね。

イメージしやすいところでいうと、

資格だったりとか、仕事の経験を通じて得たワザだったりとか、

そういうものをまとめて「スキル」と表現しますが、

これは「才能」とはまったく別のものです。

資格を例に挙げるとするならば、たとえば看護師とかがわかりやすいですかね。

「看護師の才能がある」

とは言わないでしょ?

せいぜい、「看護師に向いている」くらいの言い方になるんじゃないかと。

じゃあ、「才能」と「スキル」の違いって何なんでしょう?

今日はこのテーマについてお話ししようと思います。

実は似て非なるものであるこの2つの言葉。

これらには、こんな違いがあります。

 

「才能」と「スキル」の違いとは?

「才能」は自然と身についた天性の能力のことをいいます。

それに対し、「スキル」は後天的に身につけた能力のことをいいます。

「身についた」能力と、「身につけた」能力。

たった一文字違いの言葉ですが、これまた全く異なる意味合いを持っているんですね。

これ、何が違うかわかりますか?

ちょっと考えてみてください。

 

 

 

 

 

‥ちゃんと考えました?

サボっちゃーいけませんよ笑

 

 

 

 

 

その答えは、「努力が必要かどうか」ということです。

「スキル」は、努力して身につける必要があります。

たとえば、先ほど例に挙げた看護師なんかはわかりやすいですね。

看護学校に何年か通って、講義と実習を何度も受けて、並行して資格の勉強をして‥

とまあ、詳しいところまではわからないまでも、

がんばりにがんばって、ようやく身に付くものだということは確かでしょう。

世の看護師さんたちは本当にすごいと思います。

コロナの時も大変だっただろうのに、心無いバッシングがありましたよね‥

 

話を戻します。

努力した結果、看護師の資格を得て、さらにそこから職場で実務経験を積んで、

時間と労力をめちゃくちゃかけることで、

ようやく看護師として仕事で活かせる「ワザ」を得ることができる。

こうやってようやく、スキルは身についてくるものです。

それに対して、「才能」は努力することなく、自然と身についているもの。

わかりやすい例を挙げるとしたら、何がいいかな‥

たとえば、「運動神経がいい」とか、「記憶力がいい」とかですかね。

これって、努力云々で手に入るものじゃないじゃないですか。

生まれつき、もしくは成長する中で自然と身についているものですから、

看護師のように、その資格を得るためにわざわざ時間と労力をかける必要もありません。

「才能」っていうのは、いつにまにかすでにあなたの中に備わっているものなんですよ。

こう考えると、わざわざスキルを身につけるよりも、才能に気づいてそれを活かしてあげる方が、

よほど楽に成長できると思いません?

 

とはいえその一方で、

仕事をする上で直接役に立ちそうなのは、

どっちかというと「スキル」の方、な気もしますよね。

たしかに、看護師さんであれば、

仮に1つの職場でうまくいかなかったとしても、

手に職があるから、最悪働く場所を変えれば仕事には困らないだろうし、

食いっぱくれることはほぼないでしょう。

余談ですが、医療機関の離職率って超高いんですよ。

「気に入らなければ辞めてやる」って強気に出られるという点では、

病院(会社員でいうところの会社)に必要以上に気をつかわなくていいわけですからね。

しかも、業界全体がそういう風潮だし、

代わりの人さえ採用できれば、資格も実務経験もあり即戦力になるということもあり、

雇う側も必要以上に離職を止める気がないんだとか。

こう考えると、資格に代表される「スキル」の方が大事なんじゃないかと思えるのですが、

これについては、どうなんでしょうか?

 

「才能」と「スキル」のどちらが必要なのか?

ありきたりな答えですが、

どっちも必要です。。。

 

 

 

まあ、どっちも必要なんですが、

強いて言えばどっちの方が大事なのか、というと、

やはり「才能」の方が大事です。

なぜそう言えるのか?

というと、2つの理由があります。

 

1つは、

「才能」はどんな仕事でも使えるのに対し、

「スキル」は特定の仕事でしか使えないから。

重要なところなんですが、

「スキル」というのは、

看護師としてのスキル、だったり、

営業マンとしてのスキル、もしくは、

英語を話すスキル、のように、

「〇〇の」という修飾語を付けなければなりません。

 

ということは、ですよ。

つぶしが効かないわけです。

 

看護師としてのスキルは、看護師の仕事をしていなければ活かせない。

仮に看護師の人が、心機一転、営業職になったとして、

どんなに点滴とか注射とかがうまくできたとしても、

仕事では何の役にも立ちませんよね。

ですが、その看護師さんが、

「つい、リスクを考えて回避する方法を考えてしまう」

というクセがあったらどうでしょう?

営業職であれば、

提案を進める中で「何がネックになりそうか」を考えて、事前に対策を打てることができれば、

商談がスムーズにいくかもしれない。

その後異動して事務職になったとしても、たとえば営業さんから資料の準備を依頼されたとして、

「当日の先方参加者は2名って聞いてるけど、もしかしたら他にも参加してくるかも知れない。

もう2部くらい予備で用意しておこう」

と考えて行動できれば、営業からすると素晴らしいサポーターとして重宝されるでしょう。

「スキル」はつぶしが効かないのに対して、

「才能」はいくらでもつぶしが効くわけです。

 

そして、「スキル」よりも「才能」が大事な理由のもう1つは、

「才能」は一生使い続けられるのに対して、

「スキル」はいつか古くなって使えなくなるかもしれないから。

僕は大学時代、何を血迷ったのか英文を専修に選んだので、

ほとんどの授業は英語に関するものでした。

と言っても、授業なんかよりサークルとか遊びの方が楽しくて、

留学も行かないわ、授業はサボりまくるわ、

高い学費を払って英語のスキルが身につくことを期待していた親に対しては、

何のリターンも残せなかったんですがね。。。

おかげで仕事に英語を活かすことはできず、

卒業してすぐの頃は、ちゃんと勉強しとけばよかったと、つくづく後悔したものです。

 

しかし、時は流れて今の時代ですよ。

通訳とか翻訳家とか、英語を使いこなすというスキルがあってこその職種は、

もはやAIに取って代わられようとしています。

これ、まさに「スキル」が古くなって使えなくなってしまった典型例ですよね。

そして、先ほどもお話ししたように、

「才能」はつぶしが効きます。

職種が変わっても、応用することでいくらでも活かすことができます。

YouTuberが立派な職業として社会権を得たことを始め、

これからの時代、どんどん新しい職種が増えていくことになるでしょう。

そんな時代の中で、いくらでも応用が効く「才能」を使いこなせたなら、

新しい職種や仕事でそれを活かすことができるようになり、

あなたがやりたいことがいくらでも実現できるようになります。

これ、人生イージーモードになると思いませんか?

 

と、ここまで「スキル」より「才能」だ!

と繰り返し主張をしてきましたが、

僕は何も「スキル」を否定しているわけではありません。

当然、スキルもあるに越したことはないです。

で、ここで大事になってくるのは、

「あなたは何のスキルを身につけるべきか?」

ということ。

そしてその答えは、

「あなたの才能に合ったスキルを身につけるべき」

です。

この表現では誤って伝わりそうなので言い直しますが、

まず、「才能」に気づく。

次に、あなたの才能が活かせる仕事を探す。

その上で、その仕事に必要な「スキル」を身につける。

この順番を間違えてはいけない、

というのが、今回伝えたかったことです。

この順番を守った上で、さらにスキルを身に付けられたとしたら、

あなたはもはや向かうところ敵なしの最強モードです。

大谷翔平くんがなぜあんなにもすごいのか?

それは、彼には野球の才能がもともとあるのに加えて、

日々練習することで習得した、最高の野球のスキルを持っているからです。

仮にMISIAさんが大谷くんと同じ野球のスキルを持っていたとしても、

宝の持ち腐れになってしまいます。

彼の才能があってこそ、そのスキルがより一層、輝くわけです。

となると、繰り返しになってしまいますが、

やはり「スキル」よりも「才能」の方が大事、

という結論は変わらないですね。

 

さて、いかがだったでしょうか。

「才能」と「スキル」。

似ているようでまったく違う2つの言葉について解説をしました。

もちろん、資格の勉強をしたり、仕事に必要な能力を磨くためのトレーニングをしたりすることは、

とても素晴らしいことです。

それについて否定をするつもりは一切ありません。

むしろ、その努力の成果を最大限に引き出すためにも、

まずはあなた自身が気づいていない「才能」を見つけ出すことこそが、

最も重要であり、最短ルートなんじゃないでしょうか。

という、僕からの問題提議でした。

 

それでは、今日はこの辺で。
またお会いしましょう。
バイバイ〜!

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