どうも、吉沢です。
実はしばらく体調を崩しておりまして、その間記事も書けずにおりました。
いわゆる「うつ病」の一歩手前でした。
過去にも同じように「うつ状態」と診断されたことがあり、
その時の症状とよく似ている気がしたので、
かかりつけの心療内科に行き、先生に相談したところ、
「悪いことは言わない。今すぐ休みなさい」
と、即時診断書を書いてくれたんですね。
すぐに会社に報告して相談したところ、
幸いにも即座に休職の手続きを進めてくれて、
7月末まで療養をすることになりました。
それからおよそ1週間が経ち、
ようやく正常時に近い日常が戻ってきましたので、
無事こうやって記事を書けるほどに回復でき、ほっとしています。
初めての休職を経験して改めて感じましたが、
このブログを読んでくださっているあなたも含めて、
日本中で働くすべての社会人は、
メンタルの不調が原因で体調を崩し、
会社を休まざるを得ない状況になる可能性があります。
僕も含めて、今実際にメンタルの不調が原因で会社を休んでおられる方が、
何か特別だということはありません。
誰にでも、同じような状況に陥る危険性があります。
なんせ僕も、まさか仕事が原因で療養が必要になるまでダウンすることになるなんて、
微塵にも思ってませんでしたから、、、
そんなわけで今回は、
僕が体験したメンタルによる体調不調がどんなものだったのかということと、
休職に至るまでの流れをシェアしつつ、
それを振り返ってみて考えたこと、
具体的には、いつの時点で何をしていればよかったのか、ということについて
お話ししていきたいと思います。
この先あなたが、
メンタルの不調で会社を休むことがないよう、
実例を通じて未然予防に取り組む参考になれば幸いです。
それでは、参りましょう。
体調を崩してしまった原因について
休職に至るまでの経緯を紹介する前に、
そもそもなぜ休職までしなければならないほど体が不調になってしまったのか、
という背景からお話ししていこうと思います。
もしかしたらあなたの今の環境だったり、
近しい人がいる環境と同じような状況の可能性は高いと思います。
「残業はあたりまえ」「有休取得は悪」という、ブラックな価値観
僕が今働いている会社は、定時が9:00〜18:00で、
そこはまあ普通かなと思います。
また、なまじ上場しているため、
残業時間の管理にはかなりうるさく、
公には毎月の平均残業時間は「約15時間」と発表されています。
ここだけ見ると、世間からはいわゆる「ホワイト企業」として見られがちなのですが、
実態は残念ながらそうではないんですね。
特にうちの部署の環境がひどくてですね、
同じ部署のメンバーの平均残業時間はというと、
おそらく30時間は確実に超えています。
いや、もしかしたら平均しても40時間くらいいてるんじゃないかな、、、
しかもこれ、あくまで「平均」ですからね。
ひどい月だと、残業時間の合計が60時間超とか、
ざらにありますから。。。
以前、今もお世話になっている前の上司と飲みにいった時に教えてもらったのですが、
管理職以上には全社員の残業の状況が開示されているそうで、
ある月の残業時間ランキングを見てみると、
なんと上位10人中7人がうちの部署の人間だったんだとか、、、
ブラック企業ならぬブラック部署ですね。笑
そして、サブタイトルにもあるように、
なんせ残業してることがデフォルトになってるものですから、
たまにうまく仕事が調整できて定時に上ろうもんなら、

お先です、お疲れ様でした〜

あれ、今日なんか早くない?

いや、今日はうまく調整ができたから、、、

あ、さてはデートだな〜?

‥ん〜まあそんな感じかな。
(いや別に何も予定ないんだけど 笑)

いいなあ。
私は今日もこのペースだと21:00上がりだわ。

相変わらず忙しいのな😓
(え、何?私の方が忙しいマウントですか?笑)
なんて感じの会話が出てくるわけですよ。
というかむしろ、何も言わずにそそくさと帰っちゃうと、

吉沢さんってちゃんと仕事してるのかな?
実は暇なんじゃないの?
みたいな、変な誤解が生まれてしまうんですね。
実際に、僕はご存じの通り「自分の自由な時間」を大事にしたい人間なので、
どんなに忙しくても、うまく予定を調整して有休を使って、
自分のやりたいことをできるようにしているんですが、
それをよく思わない同僚や上司もいて、
以前仕事があまりにもパンパンになってしまった時に、
周りに助けを求めたら、

有休使う余裕があるのに、他の人に仕事をお願いするのは違うと思う。
なんてことを裏で言ってた同僚がいたそうです。
「じゃあ、お前は金輪際いっさい有休は使わないか、絶対に人に仕事依頼しないか、どっちかにしろよ!?」
って今でもその人には思ってますけどね。笑
このように、単純に一人あたりの業務量が「定時で終わらせることなんて不可能」レベルであること。
また、そもそも早く帰ったり、有休を取ってプライベートの時間を充実させることを良しとしない価値観が蔓延していること。
こういった「ブラックな労働環境」が、
僕のストレスを日に日に増幅させていたのでした。
周りの同僚たちに仕事を振れないハードな環境
また、そもそも一人あたりの業務量がとんでもないことになっているのはもちろんなのですが、
一方で、部署全体の仕事のスキルとかレベルが低いというのもまた、
大きな問題の1つでした。
「余裕がある(ように見える)人は人に仕事を振ってはいけない」という、
化石のような価値観が蔓延していることは一旦置いておいて、
もともと人の出入りが激しい会社だったこともありましたが、
僕が入社して以降、僕から見て優秀な人材というのは、
ことごとく転職なり部署移動なりでいなくなってしまいました。
まあ、ぶっちゃけ僕自身も、
幾度となく会社を辞めようかどうしようか迷ったりもしましたが、
フルリモートが可能、かつ全社的には有休消化を強く推奨している上場企業、
という条件は魅力的ですから、なんだかんだで残っているのですが、
先ほどお伝えした通り、優秀な人材はほぼほぼ辞めてしまっているので、
ちょっとレベルの高い業務が降ってくると、だいたい全部僕のところにきてしまいます。
念のためお伝えしておきますが、
これは自慢ではなくただの事実です。
「僕は優秀なんですアピール」では決してありませんからね。
それはさておき、実は直近で僕が抱えていた案件としては、こんなものがありました。
・新規顧客獲得のためのコンペティション×1
・新規顧客獲得のためのコンペティションの準備と打ち合わせ×3
・新規顧客の契約準備(契約手続きに向けた準備と顧客従業員への内容説明等)×4
・既存顧客のうち、他社との比較と検討したいと申し入れのあったもの×2(しかもどちらも前任から引き継いだばかり)
どれも至急対応ばかりが必要になり、
ある程度経験がないと自分で対応することが難しいものばかりです。
しかもそのうちの4つが、
取るか取られるかの100:0の試合なわけです。
取りこぼすと全てが無駄に終わってしまうため、
本来は他の案件を差し置いてでも対応したいところ。
それを4つ並行して「一人で進めろ」って、
普通に考えてそんなことあります?笑
しかも、これに加えて他の既存案件や、新規の開拓は並行してやれって言われますからね。
僕はスーパーマンでも何でもないし、体は一つしかないわけで、
どう考えてもキャパオーバーです。
しかし、それがわかっていても、その仕事を振れる対象が他にいない。
だから上司も、その状況を見守るしかなかった。その結果、、、
というわけなんですね。
改めて、「メンバーの教育」というのがいかに重要かということを思い知らされました。
業務量はある程度許容しないといけないまでも、
他のメンバーが育っていないというのは、
申し訳ないですが、
控えめに言っても管理職陣の責任です。
「うちの会社、社員の教育とかフォローに力入れてます!」
って採用HPで高らかに謳ってるわけなので、
そこは嘘ついちゃあ、いけませんよね。
「やれ」という指示を出すだけで、自分は何もしない上司
正直、僕にとってはこれが一番のストレスでした。
前述の通り、優秀な人材はどんどん抜けていってしまっているので、
今の僕の直属の上司(課長クラス)も、
率直に言って仕事ができる人間ではありません。
で、ただ仕事ができないだけならまだいいんですが、
コイツの一番悪いところが、
「無駄にプライドが高い」ことなんですね。
*口が悪くなっているのは見逃してください 笑
具体的には、
「これをやってください」
「あれをやってください」
という指示は出すものの、
それはさらに上の部長や本部長からの指示を横流ししただけであり、
「何のためにそれをやるのか」
「それをすることで、どういった未来があるのか」
という、一番大事なところを本人がわかっていないので、
ちょっと突っ込んだ質問や指摘をしたりすると、
ゴニョゴニョ言うだけで何も言えなくなってしまうんですね。
しかも、その指摘も的を得ていればいるほど、
立場が下の人間から正論をぶつけられるのがイヤなようで、
露骨に機嫌が悪くなったり、こちらへの当たりが強くなったりする始末。
そして何より僕が気に入らないのは、
僕は部長や本部長とも直接コミュニケーションを取れる(取らなければならない時がある)のですが、
彼らから業務チャット上で、直接こちらにメンションが飛んでくることもあり、
その時の課長の対応です。
イメージはこんな感じですね。

吉沢、あの案件はどうなっている?

今、これこれこういう状況です。
課長と相談して、次は〇〇しようということになっています。

その進め方は良くないだろう。
その状況なら、▲▲する方がいい。

課長くん、こういう話は私に報告して指示を仰いでもらわないと困るよ。

今言ってこられてもこっちも困るんだよね、、、
ちゃんとコミュニケーション取っとけよ、課長さんよぉ。
この流れでチャットを放置してたら、課長から個人チャットが送られてきました。

いやー、ほんと部長には困るよ。
絶対〇〇する方がいいに決まってるんだけどね。

いやそこはお前が事前に根回しして調整するもんだろ、使えねえなあ‥

で、どうするんです?
どっちにするか決めてもらえないと僕動けないんですけど、、、

部長と相談して、改めて連絡します。

よろしくお願いします。
その後しばらく、何の音沙汰もなし。
すると業務チャットにこんな書き込みが。

あの件だが、その後どうなった?
報告がないのは困るよ、吉沢。

はあ?
課長のやつまた相談してないのか?
アイツほんといい加減にし‥
あれ、またメンションか?

吉沢くん、打ち合わせした通り▲▲で進めてください。
期日までに対応よろしく。

‥コイツ俺のこと売りやがったな。
覚えとけよ、、、
多少おおげさにはしているものの、
大枠、課長の対応はこんな感じです。
仕事はできないし、かと言ってナメられたくないし、怒られたくない。
だから「やってる感」だけが出るように、
なんとなーくそれっぽい発言だけしておいて、
後は何もせずウォッチ。
みたいな、ね。
僕が一番嫌いなタイプのサラリーマンです。
結局、課長に相談しても埒が開かないし、
部長以上の判断とは見解が違うことが多いので、
もう面倒臭くなって直接部長に聞きにいったりもするんですが、
そういう時に限って、

吉沢、報告の順序は間違えたらいかん。
課長に相談して課長から上げさせなさい。

‥いや、それだと時間もかかるし、結局課長じゃ判断できなくてアンタのところに相談行くんだからさあ、もういいじゃん、、、
ということになってしまうんですね。笑
まあざっとまとめると、
「上司がみんな使えない」ってことですわ。
同僚に仕事を振れないだけでなく、上司からのサポートも得られない。
そんな状況の中で、「やれ」と言われる業務だけが増えていく。(しかも社内のどうでもいい確認とかバンバンきます)
いつの間にか、僕のメンタルは限界を突破していましたとさ、
めでたしめでたし。
‥いや、めでたくはねえわ!!!
あなたの労働環境を客観的に見てみてください
さて、ここまでで僕がメンタル不調に陥る原因となった、
身の回りの環境について紹介してきました。
まったく合致するとは思いませんが、
仕事がイヤだとか、業務がキツいだとか、
もしあなたが、そういうふうに日頃から思っているとしたら、
多少なりとも今回ご紹介したようなことが起こっているのではないでしょうか。
それが一時的なもので、1週間や1ヶ月程度我慢すればまた平常通りに戻るならさておき、
こういった環境が恒常的になっている場合、
今すぐに、「環境を変えること」を検討することをおすすめします。
僕もそうだったんですが、1つのところに長くいすぎると、
「普通」の感覚が麻痺しちゃうんですよね。
休む直前までの僕の環境は、
今いる部署の中でもかなりハードだったのですが、
あまりにブラックな環境が蔓延してしまっているせいで、
同僚を含めてみんなそれが「普通」だと思っていたわけですよ。
で、僕の場合、休みをもらえることになり、時間ができたので、
療養を兼ねて家族や友達に会いにいき、状況を説明しましたが、
みんなからことごとく、
「いやそれおかしすぎでしょ!
もう転職とか考えた方が良くない?」
的な反応をされました。笑
真面目な話、これって人に話してみないと、
「客観的に見てどうか」ってことはなかなか判断できません。
幸いにも、僕には自分を心配してくれる存在がいて、
その人たちから率直な意見をもらうこともできましたので、
やっぱり何かおかしかったんだな、と思えましたが、
ずっとその環境にいたままだと、
気づくことはできなかったと思います。
なので、今仕事がキツいとあなたが思っているなら、
ありのままの状況を、信頼できる人に話してみて、
どんな反応が返ってくるか、聞いてみてください。
そして、環境を変えるべきとなった場合、
方法はいろいろあります。
上司にありのままの状況を話し、何とかならないかと相談するのも1つでしょうし、
上司が使えないなら、人事部や経営層に直接言ってもいいでしょう。
もしくは、転職や部署移動によって強制的に環境を変えるのもアリですね。
今、僕は体調を万全に戻すことを最優先に考えているため、
復職後どうするかについてはこれから考えていきますが、
おそらく今の部署の環境が大きく変わることはなさそうな気がします。
なので、部署移動希望を出すか、あるいは転職を考えるか、どっちかになりそうだな、、、
まあ、その辺もまた、いろいろ決まったら報告しますね。
長くなってしまったので、今回はここまでとします。
次回は、実際に僕に生じた、体の症状についてご紹介しますね。
それでは、またお会いしましょう。
バイバイ〜!