どうも、吉沢です。
今日からは、改めて「必見」シリーズ第三弾の続きについてお話ししていきます。
前回はイントロダクションとして、
「悩み」の正体についてお話しをしました。
「悩み」は現実世界に存在する物体ではなく、人間の心の中にあるモノ。
そして、心が「不快」と「反応」する時、
人はそれを「悩み」として認識し、「苦しみ」を感じてしまう。
こういうことでしたね。
つまり、「悩み」から解放されるには、
心の「反応」をコントロールできるようになればいい。
これが今回のメインテーマになり、
それは実は2000年以上も昔に、
仏教の祖であるお釈迦様が人々に説いて回っていた考え方を元にした、
極めて合理的な解決方法だということ。
こういうことを前回お話ししました。
じゃあ、具体的にはどうすれば「心の反応」をコントロールできるようになるのか。
それについて、今回以降お話しをしていきますね。
「悩み」がなくなることはない
「悩み」から解放される方法についてお話しすると言いながら、
いきなりそれを全否定しているとも取れるような見出しをつけてしまいました。
でも、安心してください。
この認識こそが、「悩み」からの解放において重要になってくるので、
あらかじめお伝えしているまでに過ぎません。
どういうことかというと、前回の記事でもお伝えした通り、
人がなぜ悩むのか、と言うと、心が「不快」と「反応」して、それによって「苦しみ」を感じるから、なんですね。
で、ここで一度シンプルに考えてみてほしいんですよ。
「心を反応させないようにしてください。」
って言われて、何らかの方法でできるようになると、あなたは思いますか?
‥そうなんですよ。
そんなことは、そもそも不可能です。
というか、それができるなら、
とうの昔にその方法論なんかは体系化されているはずであり、
人間はすでに「悩み」とは無縁になっているはずなんです。
でも、かのお釈迦様が「悩み」の正体に気づいたのは、
今から2000年以上も昔のことなんですよ。
それから数千年も経過しているのに、正体はもうずいぶん前からわかっているのに、
それをなくす方法というのは、いまだに明らかになっていません。
ということは、ですよ?
結論としては、
「悩み」=「心の反応」をなくす方法、なんてものは、はじめからこの世に存在しない。
こう考える方が、現実的だと思いませんか?
で、大事なのはここからです。
「悩み」=「心の反応」をなくす、ということは、不可能である。
この事実を認識することこそが、「悩み」から解放される第一のステップだと考えてください。
そもそもお釈迦様は、「悩み」から解放される方法として、
「心の反応をなくす方法」、つまりは「苦しまない方法」を説いていたわけではありません。
そうではなく、「苦しみ」を「取り除く方法」を人々に説いていたんです。
そのためのはじめの一歩として、
「悩み」=「心の不快反応」=「苦しみ」は、常に人の心の中に存在する。
この事実を認識することから始めよう。
というのが、お釈迦さまが本来、人々に伝えていた教えでした。
「悩み」は常に心に存在している、という事実を、あるがままに受け入れることがスタートなんですね。
この、「そこに存在するもの」が、ただ「存在する」という「事実」だけを見て受け入れる、という考え方。
これがこの先もめちゃくちゃ重要になってきます。
というか、これこそが今回のテーマの真髄と言っても過言ではありません。
僕たちは、「悩み」によって「苦しむこと」から解放される方法を求めているわけですよね?
だとすれば、僕たちに必要なのは、
「悩み」=「苦しみ」を生まれさせないようにする方法、
もしくは、悩んだその時に、「苦しみ」を取り除く方法、
このどちらか1つだけでいいわけです。
で、何度も繰り返しますが、
「悩み」=「心の反応」であり、それをなくす方法などこの世には存在しないわけですから、
必然的に僕たちが必要とするべきは、
悩んだその時に、「苦しみ」を取り除く方法、ということになります。
であれば、
人間というのは、僕もあなたも含めてですが、「悩み」によって苦しむ生き物である。
これをまず受け入れることが重要になるわけです。
「苦しみ」を取り除く方法は、ある
前置きが少し長くなってしまいました。
が、本当に重要なことなので、何度も繰り返し言葉にしました。
僕もあなたも、「悩み」によって苦しむことは、ごくごく普通のことなんです。
で、お釈迦さまが人々に説いていたように、
「悩み」によって生まれる「苦しみ」を取り除く方法は、ちゃんとあるんですよ。
これをマスターすれば、「悩むこと」それ自体が怖くなくなります。
なぜなら、そうなればあなたがこの先、何度何回「悩み」によって苦しめられたとしても、
そのたびにその原因となる「苦しみ」を取り除くことをすれば良いだけですから。
この考え方をしっかりと受け止めてもらいたくて、
前置きを長くし過ぎてしまいました。申し訳ない。
ではそろそろ、本題に入っていきましょう。
なぜ、人の心は「不快」と反応してしまうのか?
ここからは、「悩み」によって苦しめられた時の対処法についてお話ししていきます。
その前段として、「苦しみ」の大元である「心の不快反応」がなぜ起きてしまうのか?
というメカニズムを理解していただきます。
先ほどもお伝えした通り、「心の反応」それ自体をなくす方法は、この世には存在しません。
つまり、人の心は「勝手に反応してしまう」もの、ということです。
で、「悩み」によって生じる「苦しみ」の原因が、心が「不快」と反応している、ということですが、
ご推察の通り、「不快」があるということは、「快」の反応ももちろんあります。
「快」の反応、具体的には「喜び」「嬉しさ」「満足」などとして現れるものですね。
こういった「快」の反応ばかりが生まれてくるとしたら、
人生はさぞかし楽しくて、充実したものになることでしょう。
願わくば、そんな人生であってほしい。
あなたもそうは思いませんか?
で、ここでものすごく大事なことを言います。
その、「快」の心の反応を求めているのに、実際にはそれが満たされないこと。
これによって、心は「不快」と反応してしまうんです。
「喜び」や「満足」を求めて欲しているのに、それが手に入らないことへの「苛立ち」「不満」といった負の感情。
これこそが、人間の「悩み」の根源であり、それによって生じる「苦しみ」の製造元なんです。
つまり、人間には「快」を「求める心」があって、
それが満たされないことで、「不快」の反応が生じている、ということ。
では、その「求める心」とは何なのか。
それは、俗にいう「承認欲求」です。
正確には、お釈迦様は人間の欲求は7つあると説いていて、
いわゆる人間の三大欲である「食欲」「性欲」「睡眠欲」、それからもっと根源的な「生きたい」という「生存欲」、
「楽をしたい」という「怠惰欲」、音や視界などの感覚の快楽を味わいたいという「感楽欲」、
そして、「人から認められたい」という「承認欲」、というふうに分類されるのですが、
現代人の「悩み」の大元になっている「求める心」「満たされない欲」というのは、
得てして最後の「承認欲」が大半です。
よほどのことがない限り、というか僕のこのブログを見ることができているとうことは、
あなたは少なくとも最低限の生活レベル以上の暮らしをされていることかと思います。
その日その日で生きるか死ぬかのサバイバルをしているわけではないでしょうし、
選ばなければ、お腹が空いた時に何かしら食べ物を手に入れることもできる。
眠くなれば家に帰るなり、ネットカフェやホテルに入って寝ることもできるし、
性欲を満たす方法だっていっぱいありますよね。
当然、楽したい、感覚的な快楽を感じたい、という欲求はあるでしょうが、
仕事はうまくやればサボれるし、多少のお金があれば持ち物や衣服、家具類を揃えることはできるし、
そういった欲求が満たされなくて困る、ということはないでしょう。
となると、やはりあなたが抱えている「悩み」の大元になっているのは、
誰かから「認められたいと思う心」。
つまりは「承認欲」、馴染みのある言葉で言う「承認欲求」だという結論になります。
たしかに承認欲求って、満たされたいと思ってもそう簡単にはいきませんからね。
なんせ、それを満たすためには「他の誰か」に認められる必要があるわけですから、
自分一人だけでなんとかできるものではないですし。
まとめると、僕やあなたが悩みによって苦しい思いをするという、この現状を作り上げるメカニズムは、こういうことになります。
「承認欲求」によって心が「不快」と反応し、
それが原因で「悩み」が生じ、それによって人間は「苦しい」と感じる。
ということは、
大元である「承認欲求」を満たさない限り、
「悩み」から解放されることはないんじゃないのか?
と、思ったかもしれませんが、そこは安心してください。
そもそも「承認欲求」なんてものは、満たす必要などありません。
次回以降、詳しく説明をしますが、
「悩み」=「苦しみ」から解放される方法は、
「承認欲求」を満たす方法ではなく、
承認欲求という「求める心」の「反応」をコントロールする方法です。
ですので、そもそも承認欲が満たされなかったとしても、
「悩み」から解放されることは可能です。
今回はこのテーマにおいて重要なポイントと、
「悩み」によって人が苦しむメカニズムを説明するのに、
相当時間をかけてしまいました。
どちらもとても大事なことなので、改めて書き留めておきます。
・「悩み」というものは、絶対になくならないものです。
・常に「悩み」は「心に存在している」という事実を、ありのままに受け入れてください。
・「悩み」=「苦しみ」をなくす方法ではなく、それを「取り除く方法」を知ることが大事です。
・そして、悩みの原因である「心の不快反応」は、「求める心」=「承認欲求」によって生じるもの。
・であれば、「承認欲求」という「心の反応」をコントロールする方法を身につけることで、
「悩み」によって苦しむことから解放されることが可能となります。
具体的な方法論については、次回以降でお話ししていきますね。
それでは、今日はこの辺で。
またお会いしましょう。
バイバイ〜!